最近、全国のあちこちで「クマを見た!」「クマの被害に遭った!」という話題を耳にすることが増えましたよね。
しかも、人がクマに襲われて死亡するという事故が増えていて、「ひぇぇ~!襲われたらどうしよう!」と、最近のクマの生態に恐怖さえ感じます。
実は、都内でも山が多い青梅市内でもクマの目撃情報が増えていて、ニュースやSNSでも多くの情報が寄せられています。
移住を検討している人にとっては「青梅になんて怖くて住めない!」と、不安になりますよね。
実際のところ、青梅でどのくらいクマが出ているのでしょうか?
ニュースでクマ情報がにぎわうなか、青梅に移住した住民が教える、リアルなクマ情報をお届けしたいと思います。
東京都のクマ目撃情報「くまっぷ」のようす

東京都のツキノワグマの目撃情報が地図上で見られる「TOKYOくまっぷ」というサイトがあります。
なんでそんなかわいらしい名前がついているのか、意味がよくわかりませんが、都内でも出現しているのが多摩エリア。なかでも西側のエリアが突出して多いです。ほぼ、西多摩エリアですね。
特に多いのは奥多摩町や檜原村、日の出町、そして青梅市の山あいの地域。山がつながっているので、クマが広い範囲を移動しているのかもしれません。
実際はどうなのか?冷静に見てみると

青梅市の獣害をLINEで報告できるアプリ「青梅市 獣害報告」を見ていると、青梅市街地の近くにもマークがついていることがあります。
駅前とか商店街の中にも「クマ」というマークが!
駅前にアーバンベア出現?!
でも、もし本当にそんな場所にクマが出たら、間違いなく大騒ぎになっているはずです!
ニュースにもなっていないような地点の報告は、間違えて投稿されたり、いたずらの可能性も高いです。
クマが出るのは、あくまで山沿いのエリア。私たちが普段暮らしている町中では、今のところ心配するほどの状況ではありません。
よく見かけるのはカモシカやタヌキ

と、クマの目撃情報はとても多く寄せられているのですが、青梅に住んでいると、実際に目にするのはクマよりもシカやタヌキ、イノシシのほうが圧倒的に多いです。
うちの近所でも、夕方になると特別天然記念物であるニホンカモシカが出てきて、のんびり道端で草を食べていることがあります。小学校の近くの丘の上にも出現することもありますよ。
夜はタヌキやアライグマが道路を横切る姿を見かけることも。
我が家の家庭菜園は、アライグマに全部やられてしまいました(泣)
特にカモシカは黒くて毛が長く、体長も1メートルぐらいあるため、暗闇とか雨模様の曇り空の中で見ると、クマと見間違えるほどなんですね。
動物との距離が近いのが、青梅らしいところです。
実際に暮らして感じること

私は青梅市内の市街地に住んでいますが、今までクマを見たことはありません。
市街地では、朝はいつも通り通勤や通学の人が行き交い、子どもたちは公園でキャーキャー!と元気に遊んでいます。
普段の生活はいたって変わりません。
ニュースを見て「クマに出会って食べられたらどうしよう!」と不安になることはありますが、「あぁ、また目撃情報が寄せられたんだなぁ」と思うぐらいで、実際に暮らしてみると、落ち着いた日常が続いています。
クマが出るのは御岳渓谷や多摩川沿いの山あい

青梅といっても広くて、クマの目撃が多いのは御岳渓谷や多摩川沿いの山の中です。
最近は、青梅から奥多摩に至る、多摩川の南岸を通る道路「吉野街道」とかの道沿いでも、車やバイクとぶつかるとかの目撃情報も寄せられていたりします。
ハイキングや釣りをする人が多い場所なので、どうしても人と動物の出会いが増えがち。山なんて、クマが住んでいるのは当たり前~というのが青梅なので、あまりびっくりしないですね。
御岳山とか御嶽駅とかもよく行きますが、駅前で「親子のクマが出た!」というのは1~2度聞いただけで、頻繁に出てくるわけではないです。
住宅街や駅周辺までクマが下りてくるようなことは、今のところほとんどありません。
「正しく恐れる」ことが大事

クマが出たというニュースを聞くと、ちょっと怖くなりますよね。
でも、必要以上に心配しすぎず、「正しく恐れる」ことが大切です。
山に入るときは熊鈴をつける、食べ物を放置しない、夕方や早朝の山歩きを避けるなど、基本的なことを意識するだけでも安心です。
出会ってからどうしよう、ではなく、出会わない工夫をする。これが一番です。
でも、万が一出会うこともあります。そんなときは、慌てずに距離を取りましょう。決して振り向かず、静かに後退りして離れることです。
万が一出会ってしまったときの命を助けるアイテムとして「クマ避けスプレー」がおすすめ!
青梅市内の山あいを歩くときは、クマ避けスプレーを1本でも持ち歩くことをおすすめします。
ニセモノが多く出回っている中で、「カウンターアソールト」製一択ですよ。店頭やネットでは売り切れ続出しているので、お早めに~!
自然と一緒に暮らす街・青梅

クマの話題が出るのは、青梅がそれだけ自然が豊かだからこそ。
多摩川の清流や、四季折々の山の景色は本当にきれいで、青梅は東京とは思えないほど静かです。
でも、最近は宅地化が進み、クマが穏やかに暮らせる山の領域がどんどん少なくなっています。人の生活圏が広がる一方で、クマたちの居場所が減っているのも事実です。
それでも、クマたちは本来、山の中で静かに暮らしたいはず。
だからこそ、これからの未来は人と自然がうまく距離を取りながら共に生きていくことが大切だと思います。
青梅は動物が盛りだくさんうろついておりますが、穏やかで心地よい街です。
動植物とともに、共存しながら暮らせる青梅のまちに、ぜひ来てくださいね。
お待ちしております!
青梅のおとなり、奥多摩町のクマ情報はこちら👇️

