11月中旬、青梅駅周辺では「青梅宿アートフェスティバル」が開催されます。
旧青梅街道沿いにずらりと並ぶ古い町並みが、期間中の2日間はアートの舞台に変わります。
通りを歩いていると、ギャラリーのように展示された作品や旧車の展示が並び、路地裏にはひっそりとオブジェが現れます。
どこからかライブペイントの音も聞こえてきて、町全体がアートに包まれているようでした。
「ここ、本当に東京?」とつい口にしてしまうほど、ゆったりとした空気と創造の気配が同居していました。
古い町並みとアートの相性が抜群な青梅

青梅の魅力は、何といっても古い町並みと自然の近さです。
昭和レトロな建物や木造の商店が立ち並び、どこか懐かしい雰囲気を残しています。

そんな風景の中に現代アートが溶け込むと、まるで時間がゆっくりと混ざり合うよう。

作品を鑑賞するというより、町そのものを感じる体験に近い感覚です。

アートフェスの日だけでなく、青梅では普段から小さなギャラリーやカフェでアートイベントが開かれており、日常の中に自然とアートが息づいています。
日常とアートがつながるまち

青梅に暮らしてみて感じるのは、「アートが特別なものじゃない」ということです。

個人の商店の手描き看板、子どもたちの作品が展示されるフェンスなど、日常のあちこちに小さな創造の痕跡があります。
人の手の温もりが感じられる風景は、都会ではなかなか出会えません。
青梅の人たちは、アートを「見るもの」ではなく「暮らしの一部」として楽しんでいるように感じます。
移住してわかる、青梅の心地よさ

私は数年前に青梅に引っ越してきたのですが、最初に感じたのは「時間の流れがゆるやか」なこと。
朝の空気が澄んでいて、川の音や鳥の声が生活のBGMになります。
都心から電車で1時間ほどなのに、まるで別世界が広がっています。
それでいてカフェや雑貨屋、アトリエなども点在していて、暮らしに小さな刺激があります。
アートフェスのようなイベントがあると、地域の人たちが自然と集まって、知らない人とも気軽に話せるのも青梅らしいところです。
ちょっとアートで、ちょっと懐かしい。そんな青梅が好き

青梅宿アートフェスを歩きながら、「この町の人たちは、日々の暮らしをちゃんと楽しんでいるんだな」と感じました。
アートを通して自分たちの町を見つめ直す姿勢が、なんとも青梅らしい!
古いものを大切にしながら、新しいものを受け入れる柔らかさが、この町の魅力だと思います。
観光で訪れるのももちろん素敵ですが、もし「自然がある場所で、クリエイティブな暮らしをしてみたい」と思っているなら、青梅はきっと心地よい選択になるはずです。
